山中湖フィールド紹介&攻略
富士五湖のひとつで、面積は6.57k㎡あり、富士五湖の中で最大の面積を持つ。湖面の標高は約980mで富士五湖の中では最も高い位置にあり、日本全体でも第3位である。水深は富士五湖の中で最も浅い 13.3mしかない。相模川の源流である桂川は、山中湖から流れ出している。
湖内は、障害物が少なく、明確なブレイクも少ない。ウィードが比較的豊富な湖であるが、近年は水質の悪化からウィードは減少傾向にある。
ブラックバスが魚種認定された数少ない湖である。生息魚は、ブラックバス以外に、鯉、ヘラブナ、ワカサギ、ニゴイ、ウナギ、オイカワなどで、近年はワカサギのドーム船による釣りが盛んである。
以前は冬季に前面凍結し、ワカサギの穴釣りが風物詩であったが、近年は稀である。
大池から長池、ままの森方面の湖の北岸は、ブレイクも比較的明確で、北岸ということもあり春の訪れも比較的早い。沖目にもベイトが溜まることが多く、年間を通して人気がある。
桂川の流れ出しから国道沿いのエリアはシャローフラットが広がり、ウィードが豊富なエリアである。ウィードの細かな変化をていねいに釣りたい。
山中湖役場近くには砂の岬といわれる場所があり、流れ込みとそれにともなう岬が形成され、春には魚が上がってくるルートになる。山中湖でも数少ない地形の変化であるので見逃せない。
山中湖役場の沖には第1水中島があり、ポストスポーンの時期から回復したバスが集まる傾向にある。短時間で爆発的な釣果を叩きだすことがある。
旭が丘周辺はボート屋さんも多く、船の出入りに注意しながら釣りをして欲しい。ワカサギの多い場所でもあるので、それらを意識して狙うとよい。
旭が丘から平野方面にかけては、単調な湖岸線が続きウィード狙いでやや沖目を狙うことが多い。ウィードの変化を中心に狙うとよい。
ままの森は、ブレイクも明確でボトムも硬く、水通しもよい。春から秋までコンスタントに釣果が期待できるエリアである。
春
春は、シャローのウィード狙いが定番である。
エリアとしては、大池、長池、ままの森のエリアや会場横の砂の岬などが人気がある。そのようなエリアでミノーやシャッド、バイブレーションなどで手早く探る釣りや、ブレイクのちょっとした張り出しやウィードの発育の良い場所などをダウンショットやジグヘッド、スモラバなどで狙う。
近年は、バスの魚影が薄くなり広く探る釣りが良いことが多い。また、ワカサギが岸に寄っている場所では、ミノーやI字系のルアーが炸裂することもある。
夏
夏は水通しの良い場所が定番であるので、沖のフラットのベイト絡みや水中島狙いが人気である。前者はクランクベイトやフットボールジグ、ダウンショット、スモラバなど、後者はダウンショットやワッキー、スモラバなどでじっくりと狙いたい。水中島はニゴイが多くなり、邪魔されることも多いのでタイミングを見て何回か入りたい。
ブレイクの外側のフラットには、捨て網などのストラクチャーがあり、以前は高確率で魚が取れたが、近年は爆発力が落ちた。
数は少ないもののウィードのインサイドのシャローエリアをうろつくバスもおり、ビッグベイトでサーチしてノーシンカーで食わせるようなパターンが成立することもある。
秋
秋はベイトフィッシュの動きに気を配り、沖のフラット、ミドルレンジのウィード絡み、シャローのサイトなど幅広く狙うことができる。メインベイトはワカサギだが、エビ系も多いのでそれらを意識することも忘れないこと。
ルアーは広範囲を狙え、ルアー自体にパワーのあるクランクベイトでベイトを直撃するのがお勧め。ワカサギの量が多いので、ワーム等で食わせに走るよりも、ベイトを散らしてバスの捕食スイッチ入れる方が確率が高いこともある。